パイグ語・古パイグ・燐字などについて考察する

以下は考察ログであり、設定集はこちらに置いてある。

0. 今までのあらすじ

この記事を書いている段階(2017/11/09 23:00あたり)以前の話をまずまとめておく。

0-1. パイグ語辞書

まず、きっかけとしては、悠里OSプロジェクトにおいての燐字の扱いを考えるにおいて、「字を選出しなきゃ、並べようがない」との発言により、悠里広報が前に出した115字を基本とした暫定燐字一覧を作り始めることとなったということがある。
2017-10-15 16:12:09: 悠里広報の115字を収集
2017-10-15 16:36:45: 「神」やパイグ将棋系が欠けていることに気づく。
この辺りから、「頻用字を選出する」というよりは、「とりあえず現世で作った燐字を全部集めなくては」という方面にモチベが移動する。
2017-10-15 17:04:47: パイグ語文献をひたすら漁って字を集め始める。「類為貝刀声」「家善友美」「受与力須」「而即」
「御再乎於遠悪現(→真)噫」「雪夏冬」を発掘して17:25:11。
2017-10-15 18:05:41: 止広激付端律集を発掘し、「せっかくならパイグ音との対応表を作れば便利では?」と思いはじめる
2017-10-15 18:18:24: パイグ語漢字転写早見表が作成される
2017-10-19 01:33:21: 既にあったパイグ語OTM-JSON(21語のみ)をスクリプトによる自動登録で142語に増やす
2017-10-21 09:21:37: パイグ語から燐字を入力できるようにする
2017-10-21 16:41:40: 後に「パイグ語整理計画」と呼ばれることになる、諸文献の照らし合わせによるパイグ音確定作業が開始される。
なお、この作業には上記の入力システムが活躍した。この過程で旧綴り(「力」piuなど)も一掃される。
2017-10-23 18:23:12: パイグ語OTM-JSONがZpDIC-Online公開される。
2017-10-24 19:36:56: パイグ語整理計画が一段落する。
2017-10-24 20:37:28: と思いきやPDIC辞書があったので、そのcsvをもらう
2017-10-25 06:09:xx: csvをGoogle Spreadsheetに変換する
2017-10-25 06:18:09: パイグ語漢字転写早見表と照らし合わせたところ、様々な案件が発生する。
2017-10-26 22:24:21: PDIC版との照らし合わせで74字追加される。
2017-10-27 10:26:15: PDIC版に基づき、ZpDIC版に語義が大量に追加される。
という感じで、パイグ語辞書が充実してきた。

0-2. 古パイグ

11月5日の13:30あたりから、どうやら「古パイグをやろう」という話になったらしく、17:00あたりまで作業をする。19:45あたりから作業が再開され、翌日01:00あたりまで作業が続き、古パイグの体系・古パイグでの再構音・韻図の韻名と声母名などを創作し終わる。これについての詳細は1章に記述することとする。

その結果を見たfafs falira sashimiから、11月6日の09:42:05に「ファスマレー語をすっ飛ばさないでもらえるかね」という指摘が来た。「祖語からの経過を描いて、ファスマレー語を飛ば」し、「既にある設定でその上私が作った物を無視したというのは癪に障」る、と指摘された。なお、ファスマレー語をすっ飛ばした真の理由は、j.vがファスマレー語資料の存在を知らず、syがラネーモル語とファスマレー語を取り違えていたことから発生した珍事だった。

さて、ファスマレー語が無視されている現状を改善すべく、資料を要求したところ、「資料そのものの公開は難しい」と言われ、j.vは不審に思う。また、ファスマレー語の体系・語形があまりにも他のラネーメ言語と合わないことから、「どうしようなぁ」となる。結果、なんやかんやあって、改定前ファスマレー語は「完全なアポステリオリ言語であ」り、かつアポステリオリ言語のためにパイグ・アイツォ・アイル・アイラニーヤ・タカン・エッツィアを全て改定するのは流石に「おどろおどろしい」ので、改定前ファスマレー語は廃止されることが決定し、ラネーメ言語史の創作として改定後ファスマレー語を新規に創作していくこととなった。

1. 現時点の古パイグの音韻体系

韻図と方言音」に基づく。

1-1. 頭子音

ラネーメの用語では上声という。

頭子音(IPA擬音表記)

後軟後硬後閉後開
口端ppɹ(pʰ)bbɹ(bʰ)mf
口刀sʂzʐʃɕɹt͡st͡ɕ
味識tʈdɖnɳɾɭ
口門kkɹ(kʰ)ɡɣhxʔŋ

赤字は特に説が割れている設定のもの。場合によっては非真理になるかもしれない。

頭子音(リパーシェなどに基づかないラテン字表記;便宜上「古牌拼」と呼ぶ)

後軟後硬後閉後開
口端pprbbrmmrffr
口刀ssrzzrshshrtstsr
味識ttrddrnnrllr
口門kkrggrhhr(zero)ng

頭子音(韻図の声母による表記)

後軟後硬後閉後開
口端
口刀
味識
口門

1-2. 韻母

ラネーメの用語では下声という。

表でスラッシュで区切られているものはIPA擬音 / 古牌拼

無周光周闇周
--p-t-k-m-n-ŋ / -ng
光軸a / a
aː / ah
æ / ae
æː / aeh
ɔ / au
ɔː / auh
闇軸ə / v
əː / vh
e / e
eː / eh
o / o
oː / oh
前後軸i / i
iː / ih
u / u
uː / uh

1-3. 介音

ラネーメの用語では下声行という。

-
-i-
-u-

1-4. 祖語からの変化

ここでいう「祖語」は一般に古パイグ以前の音韻を指し、要するにファスマレー語の前後どちらも指す。

1-4-1. 鼻音延長

祖語で短母音であったものについても、「鼻音韻尾」かつ「後子音でない」という条件が満たされた語は古パイグに至る過程で長母音化した。これを俗に「鼻音延長」と呼ぶ。故に、古パイグにおいて、短母音かつ鼻音韻尾である音節は基本的に必ず後子音である。

ただし、「如」vmと「即」hvmは頻用する機能語であるため適用されなかった。「御」amと「清」linに適用されなかった理由は不明である。

1-4-2. 母音融合規則

祖語の母音連続が古パイグに至る過程で融合した際の規則のこと。なお、あとで言及する「語の合体」とは明確に区別すること

  1. 融合後の母音が光軸である場合は、後子音となる。
    周: *sVV > sre      cf. ceyuu.ar
    糸: *bVV > brae   cf. baeai.ar
    端: *tVV > trau     cf. taupwo.ar
    春: *aiyoi > ngiae > ngie
    冠: *airy > ngae
    従: *tiuah > triah 
    茶: *tVV > tria  cf. tisia.ar
    

    sreが闇軸であることについては、さらなる研究が待たれる。

  2. 融合後の母音が闇軸または前後軸である場合は、母音が長母音となる。
    高: zrau fv > zruvh 
    山: tsoe > tsoh   cf.(ve)zoe.ar
    箱: *buou > buh
    夏: xVV > shoh  cf. xeh^eu.ar
    広: tsVV > tsivh  cf. zieo.ar
    乎: iu muhn > iuhn 
    倉: lVV > lih  cf. lisua.ar
    万: *weci > ueh
    層: gVV > giuh  cf. guyao.ar
    満: *bowa > boh 
    豊: hoh  cf. xufoa.ar
    包: *buou > buoh 
    認: hioh   cf. hikoo.ar
    少: hruvh  cf. huroe.ar 
    煙: loh  cf. lohu.ar
    米: moh  cf. mova.ar
    酒: noh  cf. naiwou.ar
    片: tsuoh  cf. chuwo.ar
    件: uoh  cf. wuo.ar
    

1-4-3. 母音の単純化

-iae-は-ie-へと変化したので、古パイグに-iae-は無い。

1-4-4. rがらみ

frvpとfvが同根であることから、「古パイグにおいてもrの有無は交替しうる」または「古パイグ以前に交替があり、それがrの有無として反映されている」のどちらかであることが分かる。

ng-とされている音は祖語の*rである。表の形式からしてもŋの位置に入りそうなのはʔɹなわけで、何故ng-と転写されているのかは謎である。

2. 現時点の「古パイグ→現パイグ」の体系

2-1. 頭子音

それぞれ以下のように変化した(リパーシェ転写)。

後軟後硬後閉後開
口端pbmhu
口刀csxz
味識tdnl
口門kgh(ゼロ)

2-2. 母音

a → a
æ → ai
ɔ → au
ə → e
e → ei
o → o
i → i
u → u

なお、音素列/iu/は現代パイグ語の音韻としては[y]であり、正書法上のリパーシェ転写もyであることに注意。

2-3. 声調

長音であったものが1声、長音ではなくかつ後子音であったものが2声。

2-4. 韻尾

-p, -t, -k, -m, -nはそのまま保存されている。-ngの仕様については未創作。

2-5. 細かな例外

2-6. 語の合体

先に言及した「母音融合」とは明確に区別すること

語が合体した場合、後の語の声調が保たれる。但し、後の語が0声である場合は前の語の声調が保たれる。

律: iahk < iuh ahk
巫: truk < tram sruk
兵: krauk < kaik sruk
車: kauhn < kihk mauhn
赤: kohk < kahn pok
牌: praek < prae go
黒: fruok < fruo pok
白: liohk < lvht pok
党: tsrit < tsuih drat
青: nruok < nrua pok
勿: (nau <) nauh < muhn tsau

なお、後にpai2に変化したpraeから、/æ/が残存しpek2となったprae go > praekが生まれていることから、少なくともこの語については-ae- > -ai-の変化以前に起きた変化であることが分かる。

また、これらの語は韻図に載っていないことから、韻図の時代より後に生じた変化であることが分かり、また保存されるのが声調であることから、これらの語が形成された頃には長音・後子音の声調化は起こっていたものと考えられる。

3. 裏話

1. と 2. は基本的に真理設定を書くように努めたので、せっかくならいくつか裏話をメモっておく。

3-0. 母音融合規則

これは、アイル語とパイグ語を比較していたら全くの偶然により発掘された規則である。気づいた時はめっちゃ楽しかった。

3-1. 鼻音延長

これは、パイグ語の1声がやたら多いことから発見された規則である。長母音はアイル語には残存していない(これも今回の調査によって生まれた設定)とはいえ、特に鼻音終わりにおいてやたら多いということ、既に再構している「母」mahmなどと合わないこと、などを一気に解決できる面白い説であったため、採用された。

3-2. /æ/の残存

これは、もともと「美軸雪」(hem1 lea1 let1)を説明するために考えた設定である。ちなみに、kya1という綴りは「正書法整理前にリパラオネ人などがそう知覚した」というだけであって、綴りの揺れであって音の揺れではないと考える。

3-3. -iae- → -ie-

まあ当然「春」の説明のためなのだが、割と自然な変化だしセーフでしょ。

4. 整理

4-1. 変換器

韻図上の位置を表す表記は、「火善素 火此前 風我素 筆噫後 龍墨後 風噫後」のようにすることとなった。せっかくなので、古牌拼から伝統表記に変換するスクリプトを組んだ。

4-2. 気づいたこと

このスクリプトを組む過程で気づいた諸々を以下に記す。

表のラテン字転写のところで、ASCIIのg(U+0067)ではなくIPAのɡ(U+0261)が使われていた箇所を修正。

紙母の位置が違ったので修正。

「混」がtehnとなっているが、体系的な再構ならtvhnになるはず。直してもいいのだが、uehがuvhになって現ue1になったのと同様の現象を-ehnに認めてもいいかも。ちょうどパイグ語にeinがないことだし。

というか、「星」pretもその類だな。こいつは韻図に載せてしまっているからめんどい。

で、調べてみたらそもそもパイグのeiって今のところ開音節語しかない。ふーむ。

@s_y15 『周: *sVV > sre cf. ceyuu.ar、規則に従ってない(eは闇母音)』『「星」、pretなので規則通りだとpeit2だが、pretで韻図に載せちゃったし、恒例のごとく「-eitは-etに合流したのでパイグ語にない」を使うかどうか』『それに乗じて、「混」をtehnのまま残すか否か』

— .sozysozbot.@hsjoihs (@sosoBOTpi) 2017年11月11日

『おや?』
『現代のeiって末子音付かないしeでも良さそう』

— S.Y@タカン系パイグ系日本人 (@S_Y15) 2017年11月11日

ということで、採用となった。「古パイグ→現パイグ」に「古パイグの-e-は閉音節であった時は-ei-ではなく-e-になった」が追加、韻図の-ehnに「混」が掲載。

さて、上に書いた真理設定を再掲載するのはあまりにもアレだし、最新版の真理設定を単離したファイルを作るべきだな。一応Google Docsにあるけど。

作った

4-3. sre

例外であるsreについては、そもそも母音融合ではなく、アイル語のceyuuがcey+接尾辞-uuであるとすれば説明できる。ということで、そうなった。

4-4. 乎

SY「乎、新しそうだし韻図に載っていなさそう」とのことなので、「乎」は母音融合ではなく語の合体ということになった。そうすると、母音融合規則によってできる語は全て開音節語ということになる。

4-5. 音韻変化の依存関係

音韻変化の依存関係を有向グラフでまとめてみた。実際に暦上のいつぐらいに割り当てるかは今後考えていくこと。

4-6. 下降二重母音の消失

@s_y15 古パイグに至る過程のhiah < /hi:a/とかziah < /zi:a/とかって「韻図の体系に載せるため」みたいな話になってたけど、韻図以前のaiやauが古パイグでæとɔになっているように、単純に「下降二重母音が消えた」とかでもいいんじゃないかなぁ

— .sozysozbot.@hsjoihs (@sosoBOTpi) 2017年11月11日

ということで、「下降二重母音の消失」を規則に載せた。

5. -ng

祖語やアイル語を見る限り、-ngになりそうなやつは「清」lin < *lingq と「付」krun cf. kunge.arぐらいである。漢語諸方言で-m / -nが残って-ŋが残っていない例が乏しいことから、古パイグの段階で既に-ŋの例がかなり少なかったという説明が適切であろう。

ちなみに、これにより韻尾の頻度は次のようになる。

開音節121
t45
k31
n22
p18
m18
ŋ2

あ、あと、「清」が伸びていない理由は、-̵ŋの前ではなぜか鼻音延長が起こらなかったからである。なぜだろうなぁ。

「清」と「付」を変更して、韻図に載せた。また、-ngが-nに合流したことを書いた。

6. 「後」

「後」が未造語・燐字未収録であることが判明したので、収録し造語(現パイグyp;古パイグiup;同根アイルyubui)してもらった。するとup韻が無いので「後韻」となるはずだが、「iup;王後前」は分かりにくいので、急遽-up韻をもう一つ造語することにした。どうせいつか作られる語なんだしセーフやろ。ということでblubla.arからbrup > bup2「歪」が造語されることに。

ということで、-up韻は歪韻になった。

7. 「之」

「之」は祖語で*anlであるため、古パイグでangであったという説がある。-ngなら鼻音延長も起きないし、文法語なら弱化が起きても違和感はない。ということで、古パイグではangだったことになった。

8. 「近」

「遠い」があって「近い」が無いのはアレなので造語することとなった。

アイル語で「近い」はceixeiである。ということは、パイグだとceiとかそこら辺になりそうである。

さて、既に「周」cei2という字音があり、こちらはアイル語のceyuuと結び付けられている。ここで、ceyuuとceixeiが同根語なのではないか?という案が出た。祖語はsreiであり、それが何らかの接尾辞/uu/と結合したものがceyuu、反復による/sreisrei/がceixeiとなった、という案である。

となると、「ラネーメ圏ではこのceyuuとceixeiに当たるそれぞれの語に字が振られ、『周』と『近』という2つの燐字になったが、パイグ・アイツォでは分化しなかったため『周』と『近』は異体字扱いになった」または「sreiに当たる単一の字が存在したが、その字の2つの異体字がアイル圏ではそれぞれceyuu相当とceixei相当に役割が固定された」と考えるのが良さそうとなった。

ということで、燐字としては「近」と「周」の2字が存在するが、パイグ語では共にcei2であり、同一語である、ということとなった。(なお、同様の例としては、「在」と「如」が元々は単一の字であったらしい)

辞書には、

「周」の異体字である「近」を使うこともある。なお、アイル語ではceyuu「周囲の;周辺の」に「周」を使い、ceixei「近い;近接した」に「近」を使う。

と載せることにした。

9. 燐字電子化計画

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10. アイツォ語

アイツォ語も古パイグに由来する言語で、「光山」などはそのままaik2 zo1である。しかし、パイグでzep1である「言」がzepという資料がある一方で、11月11日のS.YのDMに「zep2はアイツォだなぁ」とあったりする。また、「撃」についても、パイグ語はkut2なのに対しアイツォ語はkut1である。(参考:例1例2、「アイツォなのでkut1で正しい」という発言)

とか言ってたらfafs氏がリパライン倉庫にあるアイツォ語の記事を手放してこちらに託してきた。とりあえず魚拓ローカルコピーを作成。さらに辞書ファイルも入手。

ということで、アイツォ語も見ながら古パイグとかをやっていこう。

11. 異体字

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12. 構成要素表記

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13. 異体字again

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14. 「古音」

燐字海のパイグ語の欄には「古音」という欄がある。字数も多くないので現状の全記事のを載せると、

	「古音」	「古パイグ」
一	ret	ngvt < *las
二	rik	ngik
三	rom	ngom < *lumi
四	aap	ahp < ahm < *ngam
五	uun	uhn < *slqna
六	uun-ret	nrvt < uhn ngvt
七	uun-rik	nrik < uhn ngik
八	uun-om	nrom < uhn ngom
九	uun-aap	nahp < uhn ahp
光	raik	ngaek
闇	huet	fvt
水	nrua	nrua
火	kaan	kahn
皇	tram	tram
神	trun	trun
人	cruk	sruk
足	xii	shih
手	hoop	fohp
筆	krua	krua
字	maan	mahn
在	raim	ngaem
無	muun	muhn
言	zeep	tsvhp

という感じである。

14-1. 古音リパーシェ転写

まず、古牌拼(現世ラテン文字ベース)と古音リパーシェ転写の差が見て取れる。顕著に違ったり紛らわしかったりするところは青字とした。

古音リパーシェ転写:

後軟後硬後閉後開
口端pprbbrmmr(後述)(後述)
口刀ccrssrxxrzzr
味識ttrddrnnrllr
口門kkrggrhhr(zero)r

光軸闇軸前後軸
aaa ai aai au aau e ee ei eei ooo i ii u uu

(なお、現状燐字海の記事で使われていない母音や子音に関しては、この記事を書いている最中にS.Yと話して決めた。)

14-2. 「古音」の時代

さて、huetやhoopという箇所を見るに、「古パイグf > 現パイグhu」という変化は既に「古音」の時点で起きていたことが分かる。

一方、「古音」の段階ではrや長音の声調化は起こっていないことがわかる。また、「古音」で六〜九が二語として書かれていて、且つ現代パイグ音でのこれらの読みが「声調保存的な語の合体」によるものであることから、韻書にも六〜九は単一語としては載っていないであろうことなどが推察される。

また、「万」は「古音」においてもueei(ueh)であってuee(uvh)ではないということにした。-ae- > -ai- が「語の合体」以降である以上、-ue- > -uv-などについてもその辺りだろうという見当をつけてのことである。

というわけで、音韻変化の依存関係は次のようになる。

15. 「燐字海」のデータ化と「燐声集」(清声集)の発案

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16. アイツォ語辞書の美化

16-1. 分解

PDIC由来の、「訳語」というプロパティ欄に全部を押し込むという混淆とした記述体系を改め、品詞ごとに記述を分解した。

ただし、「訳語:→人権」などというものについてはよく分からなかったので後回し。

16-2. 整理

分解した記述をZpDIC側の「訳語」欄に持っていき、「人権」系統は「???」と改名。

16-3. 漢字転写の追加・パイグとの照らし合わせ

辞書に漢字転写を追加しながらパイグと照らし合わせたところ、単音節語127語のうち、パイグ語と別起源と思われる語が10語、声調が異なる語が7語あることがわかった。

別起源:

ba4	声、鳴き声
ce1	十万
cut2	山
kor3	刀、切る
mat	~のために
mu1	千
nau1	全て、全部
pier	〜です
tip	〜した
tiu2	強い、鍛える

声調違い:

燐字	パイグ	アイツォ
別	pau1	pao
石	sy2	siu1
目	ta1	ta2
皇	tam2	tam1
彼	zap2	zap
其	ze1	ze2
言	zep1	zep2

要するに、アイツォ語の中で、パイグ語に同源語のない語は7.9%、パイグ語と声調が異なる語は5.5%で、残る86.6%はパイグ語と基本的に一致するということが言えるわけだが、ここで着目したいのは声調違いについて。

pau1 / paoの例を除けば、基本的に歯音で始まっていることが分かる。さて、これをどう考えるか。

一つの案としては、ts / tsrやt / trが混乱した時期があったという説である。

17. 燐字フォント(現状での)完成

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18. ホエール

わーいヾ(๑╹◡╹)ノ"
そういえばそろそろ設定したい感ありますね

— Яйценосные Киты🐳 (@ransewhale) 2017年11月24日

「どのラネーメか」「基底はリパラオネかリナエストか」とかからまずは決めていきたいですねぇ

— .sozysozbot.@hsjoihs@jekto.vatimeliju (@sosoBOTpi) 2017年11月24日

基底はリパラオネがいいかなぁと思っています
ラネーメの方については古パイグ語を希望したい(TLで度々話題になるパイグ語が気になっている顔)

— Яйценосные Киты🐳 (@ransewhale) 2017年11月24日

ということで、ホエールの担当言語は古パイグから燐字と燐字音と燐熟語を借用することとなった。

19. 「立」と「木獣」

「立」と「木獣」が増えた。「木獣」はヴェフィスの借用がhup1っぽさあることに由来していて面白い。



20. 分離

この記事から、燐字のみにまつわる部分を「パイグ語・古パイグ・燐字などについて考察する」という記事に独立させた。以降、こちらでは独立先とは別々に、今まで通り章番号を連番に振っていく。

21. 「十」

古パイグではmiht【大正素】であって、韻図に載っていたということになりそうだ。アイル語mitaと同根。

22. 「塩」

流石に塩はあるだろう、ということで造語となった。アイルquvoo、バートghíyoと同根のkuo1となった。

23. iau, uauは開音節のみ

iau, uauは開音節しかないことが判明したので記載しておく。uoは普通にあるので、何らかの理由があるのだろう。どうせ古パイグにもない。

24. 理語辞書から12単語

理語辞書から12句引っ張ってきて登録した。熟語の登録があまりできていないのでしていきたい。

25. uとmn

介音uと韻尾m,nの相性はあまり良くないようだ。

結果として、

uaim → uam (uaum不存在)
uain → uan (uaun不存在)
uom  → uem
uon  → uen
uim  → ium
uin  → iun

ということになった。

26. 「種」

どんぐりの存在感が大きいので、「種」をどんぐりに当てることとした。リパライン語で造語されている語の語源であるdexu.arから、現det古dvtとした。

27. 牌語下声

現代パイグ語の音節表を作った。

28. 古牌データ

古牌データというスプレッドシートを立てた。この過程で幾つか話したことを書いておく。

28-1. iau, uau開音節縛り

これは、iau, uauの閉音節が古牌の時点でio, uoに吸収されたということになった。まあ、当時はそれぞれɔとoであったし、特定条件下で吸収されていてもおかしくはない。

28-2. uとmn

一方、uとmnについては、「古牌の時点ではuom /uom/ は存在できた。後に二重母音化して/uəum/となった際に/uəm/に吸収された」「古牌の時点ではuihmに/uːim/などが押し込まれている可能性があり、/yːm/としてiumと合流するのは後世」ということになった。

29. 『官定』

SY「パイグ人は『標準』をなんでも『官定』と言いたがる」
j.v「辞書に載せよう」

30. ci-の不存在

現代パイグにはci-が無い。cy-はある。

この理由としては、前に言及した「古パイグsri-は例外的にx-に変化した。ただし、sriu-は規則通りcy-である。」が関わっていると考える。

現時点では偶然存在しない古パイグsi-も、同様にx-に変化したのであろう。もちろん、siu-があったならそれはcy-だろう。

古パイグzi-, zri-については普通に現代パイグでsi-だが、まあそれはそもそもx-の有声音が存在しないのだから当たり前である。

31. 表記揺れと声母y

アイツォ語や古いパイグ語資料などに出てくる、リパーシェ転写の表記揺れについて調べた。

結果、揺れがあるのは以下のとおりであり、思ったほど揺れのパターンは多くないことが分かった。

標準 → 揺れ
ia  → ia / ya / yua
ian → yan
au  → au / ao
ie  → ie / ye
o   → o / ou / eu
io  → iou
y   → y / iu / yu
yt  → iut
yn  → iun / yun

なお、一覧はここの「アイツォ/統一前」シートから確認できる。

さて、この中で気になるのは『「磨」現代標準パイグia1;アイツォyua1』と、ここには後述する理由により載せなかった『「亦」現代標準パイグy;アイツォyuo』である。これらは、

ということから、実際に/ya/や/yo/といった音で読む方言があるのではないかという話になった。

前に子音が立っているときには現れていないことから、このyは介音ではなく、一種の声母として見るのが適切であろう。それぞれアイルではyuh^aa.arとyujo.arであることから、これらの音は(韻図音に直に由来するのではなく)アイルの影響を受けた語なのであろう。

現代標準パイグ語を整理するにあたって、これらの非韻図音は人為的に排除され、韻図に基づいた音が標準とされたのだろう。アイツォ語には韻図と声調が合わない語がそれなりにあるが、パイグ語にはあまりないのも、その人為あってこそである。「乎」などは標準パイグ語でも例外声調だが、これはあまりにも常用する語である以上人為的には変えられなかったのであろう。

32. 新たな間投詞

S.Y「間投詞がaだけなのもなぁ」

j.v「そう言えば、アイルt'aitaiu『[間](強い悲しみ)なんとまあ!』から祖語*taiq-taiqっぽいのを立ててバートdeja『なんとまあ』を立てたなぁ」

S.Y「よし採用しよう」

ということになり、牌taiとなった。燐字の漢字転写としては、議論の末「咍」が採用された。

33. アイツォ新音

現代標準パイグ語とアイツォ語には細かい差が見られる。

最近固まってきている論として、31.でも言及した「標準パイグ語が整備されたときに絶対韻図参照したでしょ」というのがある。語によっては法則に従わず例外的な変化をした語がままあったものの、パイグ語を標準化する過程でそれなりに『韻図に合う音』にバイアスがかかって採用された、という話である。

さて、ということで、もともとのアイツォ語辞書には収録されていない諸方言音・表記揺れなどを仮に「アイツォ新音」としてまとめてみた。

恒例のパイグ語漢字転写早見表に載せているが、このファイルは変更の可能性があるのでtsvも用意した。

具体的に収録したのは以下の6音。

字	牌	アイツォ新音
即	hem	hum
心	hia1	hia2
互	huat1	huat2
撃	kut2	gut2
*	*	tup1(打つ)
言	zep1	zep

この内、「心」はアイツォ語でもhia1, 「撃」はアイツォ語でもkut2、「言」はアイツォ語ではzep2である。そういう意味で「アイツォ新音」というのはinistieserl xale cyfoi「誤解を招く命名をされたもの」なのだが、まあ私jekto.vatimelijuが2秒ぐらいで考えた名前なので仕方がない。「パイグ・アイツォ連続体の中に存在する何らかの方言音をとりあえず収録したものという理解が正しい。

34. f-とfu-の合流

他言語の証拠から、非パイグでは*f-と*fu-が対立していたことが判明した。

祖語古パイグアイルバート具体例
*ph-f-ph-bh-古牌fohp藍phobo伐bhoma, 古牌fvt藍phedu伐bhát
*f-f-f-w-古牌fohk藍foku伐woghit, 古牌fahp藍fafi, 古牌fri藍foje
*fu-f-h-h-, 0-古牌fro藍huroo伐horabát~horúḷ~úro, 古牌frvp藍hep'iai伐epa

一方、古パイグにおいて、f-の後にu介音が来ている例がなく、この*f-と*fu-は共にf-として現れている。

ということで、これは韻図の時代に至るまでの過程での合流と考えられる。

35. 「船」「東」

これらはそれぞれ、「語の合体」によりnua2 + mok1 → muak1、kia1 + sak2 → kiak1としてできた語であろう、ということになったので、韻図から抹消しよう。kiak1は声調が合わないけどまあいいや。

あ、待てよ、アイルhiki系統で立ててもいいなぁ。

S.Y「hik0声とかになりそう」とのことなので、祖語はhikか。心蜜素。

ということで、燐字海パイグ語漢字転写早見表古牌データを修正。

36. 「犬」

燐字の方でやったとおり、「犬」が造語されたので登録。

37. 「短」「直」

37-1. 「直」

燐字の方でやったとおり、追加された。「直」は藍jooiから牌io1だが、さて韻図音どうしよう。

現状で「王」が24個、「冠」が15個なので、25:16でダイスロール。王。

37-2. 「短」

アイルloduのlot2となった。ということは古パイグはlrotで、祖語は*l₃-か。

38. アイツォ新音

a, pau2 ka1 pau1. xau2 ka1 xai2. zep2 ka1 io1 cuop2.

— S.Y (@S_Y15) 2018年4月2日

mun1 ze1 po1 a. ka1 kak a cuk2 mun1 ak1 SORLOR xai2 a. ua cuk2 ge hia1 hau2.

— S.Y (@S_Y15) 2018年4月2日

a? ze1 put yn2? pai2 aim2 hop1 a ak1 be1 ka1 xai2 ua......

— 筆墨風 (@qafopwa) 2018年4月2日

a? ze1 nan2 kak a ak1...... pau1 ka1, "xau2" ka1 "xau1" yn2?

— S.Y (@S_Y15) 2018年4月2日

tai! put a! pai2 hue1 a kak sui2 lin man1 ua pai2 bau2 cuop2. ua...... cuk2 bau2 huai2 a!

— 筆墨風 (@qafopwa) 2018年4月2日

a, sui2 ka sui1...

— 筆墨風 (@qafopwa) 2018年4月2日

38-1. 「型」の字音

xai1なのだが、xai2というミスが多発したためアイツォ新音になった。

38-2. 「使」の字音

sui1だがsui2になっている。sy2のアイツォ音がsiu1であることを考えると興味深い。これはアイツォ音にしようかなぁ。

38-3. 結論

やっぱり、舌頂音だと声調を混同しやすい傾向にあるのな。

39. 牌有辞典

なんか牌有辞典が生まれた。

40. 「裁」の韻図音にミス

「裁」の韻図音にミス。shiuhじゃなくてshriuh。

41. 「毛」

アイルimuからim1ということになった。新たな韻である。さて王冠ロール。25:15なので26:16でロール。王。

ihmは無いので新造となる。毛韻だな。王毛素。

韻が増えるのとか久々すぎるのでいろいろなところに加筆せねば。

42. 共産主義・果物・OS

前に作ったOS絡みの単語とか、既に用意されている共産主義系統と果物系統を採用。

43. 「店」

アイルdoche、バートḍázの燐字「店」を追加し、パイグではsu1 hueと言うんだろうなぁと、字形はsu1 hueなんだろうなぁと。

44. 「躍」

アイルkanata、バートkánatúḷ「走る」と、アイルkanaka、バートkánaghúḷ「跳ねる」が合流した「躍」kan1ができた。aに続き2種目の同音異義である。

45. 「入」

「韻図と方言音」に

"rita.ar" nanode, kisokuteki ní fa "it" to náru xazu. Airu go no egkyag.
と書いてあるが、これは嘘(cf. 軸, 雪)なのでlが復活した。燐字海・清声集・早見表・古牌データを修正。

46. 「壁」

アイルcouyau、バートṣoyaから古牌sroh(席山素)、牌co1となった。同音異義語シリーズである。

47. 「㕮」

バートkhak、パイグkuak1共に咳の擬音として使えそうという話になり、採用された。パイグでは『父の畳語で「咳をする」とかなんでしょ』とのことである。

48. 「牛」

リパライン語でstiever「牛」とかnitud「牛乳」とかli'usnirta「リウスニータ;ホットミルクセーキ」とかあるんだから普通にラネーメにもいるでしょう。

アイルjuo「牛」juro「乳牛」が面白いので採用。パイグはio2となり、ということは当然古牌はngio、冠墨前である。

49. 「肉」

「肉」がgekといつの間にか決まっていた。韻図音はgvkとなったが、vkは初めての韻なので作業が大変である。

50. 「鎖」「多」

「鎖」という字を定め、パイグ人はそれをkin2 niek1と呼ぶのだということになった。こういう「逆熟字訓」みたいなやつにはパイグ語で名前がついていると良いのではという話になり、「多くを使って一つを言う」とかではとなったが、パイグ語で「多い」という概念を表すのが不便ということが話題になった。

というのも、kitは「とても」みたいなアレであり、geも複数接辞としてよく使うからである。

ちょうどバートに「多くの」みたいな連体詞(バート語用語では「形容詞」)が欲しかったということもあり、造語することになった。いつもいつもアイルから持ってくるのもアレなので、たまには韻図ロールをすることに。

「多」の音決める』で決めて終馬素、つまりtaun1ということになった。ちなみに、介音のロールをしていないことにたった今気づいたが、まあ素しかないだろうし素としよう。

51. 「卵」

必要だろという話になり、韻図ダイス。王机後で現uet。「闇」と韻が踏める。

52. 「球」

卵の話になり、「球体を言う方法がない」と言われたので作成。uetと近そうななにかということも兼ねてアイルcwelo「玉」になった。

53. 「網」

リウスニータの作り方」を作る過程で「網」がほしいということになったので、作られた。「乳」に関しては、「蜜」とかの意味範疇とかに入るかどうかとかで議論となったので後回し。

54. 「言貝」「貝言」

yst tesnok xosnies yst restut.
lit:「右手で左手を慰める」
意味:(ネガティブにとらえて)身内で褒め合う 馴れ合いする#lipayuna

— Fafs F. Sashimi@いせにほ7/5発売 (@sashimiwiki) 2018年7月12日

を見て、「これをどう言うだろう」という話になった。「言貝」「貝言」などが提案されたが、最終的にこの表現についてはky1 hop1 dit1 tyn1 hop1であって、貝言は「褒める」、言貝は「取り繕う、去勢を張る」とかかなあ、ということとなった。2018年7月12日の話である。

55. 「羊」

追加。lin-marnの方に書いた。あと、雅語「毛獣」も追加。

56. パイグ将棋の分割

2018年9月30日現在、パイグ将棋のルールに微調整を入れる提案がされている。皇効を受けたときの動きが、現状では必ず強くなっていたのが、必ずしもそうではなくなるという方針になるそうなので、現行の版を「強い皇効」、新版を「官定」とすることにした。

それをパイグ将棋リポジトリにも明記して、あとtam2 py「皇効」を造語した。

この章は新造した「パイグ将棋について考察する」にも載せた。

57. 「母語」

一旦は「己言」になりそうになったが、「軸言」になった。

58. 「闇言」「闇言之軸」

j.v 2019/01/12 23:30
@SY 造語提案: huet zep1 a la1(闇言之軸):ナウトゥホーマーエー(バート文字のシローレーカー)
nautuhomá eのeはla1と同根なので
SY 2019/01/12 23:36
よさそう
j.v 2019/01/12 23:37
というかhuet zep1が載ってないですな。載せます

59. 「地軸言」と「島集言」

SY  2019/01/13 00:35
la1 zep1が母語とすると、「主要言語」はなんと言うだろう

j.v 2019/01/13 00:42
huep2 la1 zep1 とか?
「〜という場所/地域の主要言語」ならこれでいけそう

SY  2019/01/13 00:45
確かに

j.v 2019/01/13 01:13
載せとくか
例文要りそうだな

SY  2019/01/13 01:18
"pemecepe lukup"(なんて呼ぶんだろう)ka1 kia1 sak2 dop1 dat2 a huep2 la1 zep1 a et2.
とか?

j.v 2019/01/13 01:19
なんて呼ぶんだろうなぁ

SY  2019/01/13 01:20
kia1 sak2 dop1 dat2 zep1 (長い
dop1 dat2 zep1 とか略しそう

j.v 2019/01/13 01:20
とりあえず「([場所] + aを直前に伴って)〜という場所/地域の主要言語」とでもしておくか
語義欄

SY  2019/01/13 01:21
kait

j.v 2019/01/13 01:21
dop1 dat2 zep1も載せよう
載せた
コミットする

60. 「歪術」

パイグ将棋で、王が同色駒の代わりになること。2声を歪声とも言うので使えそうという話になった。あと、最近j.vが名詞化接辞として「術」が便利であることに気づきはじめた。

61. 「穴」「凹」

笛の穴を描写するのに必要だったので考えた。貫通している穴と凹みとって別概念な気がしたので2つ立てた。uepとbot1。

62. 「笛」

2019/02/05 09:40 j.v: @SY 音楽理論書いてて燐字「笛」の追加とパイグ語での造語が必要になった。↓って名前ついてます? https://twitter.com/S_Y15/status/1083726898352467969
2019/02/05 12:02 SY: 笛は「声筒」
2019/02/05 12:17 j.v: なるほど。ちなみに筒も登録されてないぞ
2019/02/05 12:23 SY: あれ?
2019/02/05 12:50 j.v: 琴が語としてあるし笛もあっていい説はある
2019/02/05 12:53 SY: 琴も「声机」という言い回しをどっかで使った気がする
まあ、筒と笛追加かなあ
2019/02/05 12:55: チェープリアあるし雅語としての声机でしょうな
まあ筒と笛追加ですね

ということでアイルrokuからパイグlok1追加。

63. 「筒」

アイルboungauからパイグbon2追加。

64. リパラオネとヴェフィス

sy「ヴェフィスってパイグ語でなんていうんでしょうね」
fafs「uep1か?」
sy「ああ、uep1、そういえば「哩字」(lip man1)でリパライン字って指しますからね」
fa「ん?リパライン字?」
sy「あっ(笑)、リパライン字ってなんだ」
fa「多分「哩字」って「燐帝字母」のことだぞ。」#悠里界隈名言録

— Fafs F. Sashimi@いせにほ好評発売中 (@sashimiwiki) 2018年11月11日

この2単語収録できてないですね、収録します https://t.co/95X1Ui4nMx

— .sozysozbot.@hsjoihs@jekto.vatimeliju (@sosoBOTpi) 2019年2月12日

載せなきゃなぁ。漢字転写どうしよう。ちょうど「穴」がuepになったしその辺りもアリか。

65. 「増」

「多」を動詞化するのも険しそうだし新造されることとなった。⿰足多。なお音はまだ決めていない。

66. 「哩」「淮」

「淮」を新造し、二単語収録。

67. 「翰」

skarsnaに対応する姓。kruaehでkuai1となった。「近頃の若者は『謝』と『翰』を同様に発音して嘆かわしい」みたいな文章が書かれてそう。

68. 「享」

狩りをしたり採集をしたりするのを表す単語。

69. 「失」

zip1「失う」

70. 韻図改定のお時間です!

70-1. 発端

zap2, zau, zit1, zip1, zie1, ze1, zep1 は /t͡ɕ/ だけど zo1, zat1, zuo1, zui1 は /ts/ よな、という話になった。

結果としては、

とすることで、以下のような説明が得られることが分かった。

SY「歯音はかなり声調化が速く、子音対立が失われるのが速かったのでは」

SY「古音理字では声調を記録する手段が無かったため、そのような表記になったのでは」

なるほど。

71. 「軍」「隊」

「軍」(kaik dat2) (⿰兵⿱兵兵):軍を表したり、パイグ将棋の片方の陣営を表したりする。

「隊」(nie) (⿱兵兵):パイグ将棋の駒を製造する際に8つひとまとまりで作るが、その時のまとまりのこと。

「燐字において『品』のような構成はあまり用いられない。パイグ文字の官定が左一なのもこの先例と関係がある」となった。

72. 「橋」

mitになった。

73. 「閥」

⿰闇氏というバートニーマシュを表す人名用燐字。ban2 nim2かbat2 nim2。

74. 間投詞

机戦牌語動画(未公開)の収録により間投詞が収集できた。「he / hen 軽い納得」「ua 軽い驚き」「o 感動を伴う驚き」「em 納得/悩み」「n/m 悩み」。

この内最初の2つには漢字転写が定まった。